取締役
人を採用するだけでは、業界は変わらない。育て、技術をつなぎ、働く人の未来まで支える。
小川 直紀 (おがわ なおき)
BASEコンテンツ事業本部 取締役
若年層の整備士志望者の減少、現役整備士の待遇、高齢化による技術継承、そして外国人材を取り巻く課題。自動車整備業界の人材不足には、さまざまな問題が複雑に絡み合っています。プロトリオスでは、整備業界に特化した求人サービスに加え、技術者を育てる研修事業も展開。なぜ「採用」と「育成」の両方に取り組むのか。小川取締役に、人材・育成事業が目指す未来について聞きました。
Interview
人材不足の背景には、採用だけでは解決できない課題がある
自動車整備業界が抱える人材課題は、単純な人数不足だけではありません。若年層の減少や待遇、高齢化、外国人材を取り巻く環境など、さまざまな課題と向き合う必要があります。
現在、自動車業界の「人材」に関して、どのような課題を感じていますか?
自動車整備士を志望する若年層が不足していることに加え、現役整備士の待遇改善も課題だと感じています。
また、技能実習制度の問題や外国人整備士に対する偏見など、外国人材を取り巻く課題もあります。
業界を知っているから、企業と求職者の双方に向き合える
プロトリオスが展開する「クラッチ求人」は、自動車整備士・カーアフターマーケットに特化した求人サービスです。単に企業と求職者を結びつけるのではなく、業界への理解を生かしたマッチングを大切にしています。
自動車整備士・カーアフターマーケットに特化した「クラッチ求人」だからこそ、提供できる価値は何でしょうか?
単なる転職支援ではなく、整備業界について深く理解しているからこそ、求人を行う工場と求職者の双方が満足できる転職機会を提供できることだと考えています。
限られた人材を奪い合うのではなく、新しく育てていく
人材不足を解決するには、今いる整備士の転職を支援するだけでは十分ではありません。業界の外から新しい人材を迎え、技術者として育てられる環境をつくることも必要です。
求人サービスだけでなく、教育・研修まで手掛けているのはなぜでしょうか?
自動車整備業界では、待遇改善を求める整備士の離職や高齢化によって、深刻な人材不足が起きています。限られた人材を工場同士で奪い合っている状況とも言えます。
この課題を解決するためには、既存の人材だけを対象にするのではなく、研修制度などを整え、業界外から未経験者を広く迎え入れられる環境をつくる必要があります。
職人の技を受け継ぎながら、新しい技術にも対応する
自動車そのものが進化すれば、修理に必要な知識や技術も変わります。経験を通じて培われてきた技術を次世代へ継承すると同時に、根拠に基づいた修理や新技術を学べる環境が求められています。

研修事業では、どのような技術者を育てていきたいと考えていますか?
これまで職人が培ってきた技術を次の世代へ伝承するとともに、新しい修理技術を身につけ、エビデンスに基づいた修理を提供できる人材を育てていきたいと考えています。
自動車技術の進化によって、人材育成のあり方はどのように変わっていくのでしょうか?
これまでのOJTを中心とした育成から、教育プログラムとエビデンスに基づいた教育へ転換していくことが必要だと考えています。
また、HV・EVや先進安全技術など、自動車技術の進歩に合わせて、すでに現場で働いている技術者にもリスキリングの機会を提供していくことが重要になります。
整備士という仕事の価値を、もっと社会へ伝えていく
採用や教育環境を整えるだけでなく、整備士という仕事そのものが正しく評価される環境をつくる。小川さんは、それも人材・育成事業が担う重要な役割だと考えています。
人材不足が続く中で、プロトリオスとしてどのような未来をつくっていきたいですか?
自動車整備が社会にとってどれだけ重要な仕事なのか、そして整備士の皆さんが責任感を持って仕事に取り組んでいることを、もっと世の中へ広めていきたいです。
そうした活動を通じて、整備士の地位向上を図っていきたいと考えています。
人材・育成事業を一言で表すとしたら、どのような事業でしょうか?
自動車の安全・安心を担保する自動車整備業界が抱える、大きな問題を改善するための重要な取り組みです。

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