取締役
業界の未来を照らすヘッドライトであり、注意を促すテールライトであり続ける。
石本 貴幹 (いしもと たかまさ)
メディアコンテンツ事業本部 取締役
50年以上にわたり、カーアフターマーケットの情報を発信してきたプロトリオス。紙媒体「ボデーショップレポート(BSR)」で培ってきた知見を受け継ぎながら、現在は「Mobiria」をはじめとするWebメディアへと発信の領域を広げています。情報が簡単に手に入る時代に、専門メディアだからこそ提供できる価値とは何か。石本取締役に、メディア事業の現在とこれからを聞きました。
Interview
50年以上、業界を見続け、伝え続けてきた
プロトリオスのメディア事業が担うのは、単にニュースを届けることではありません。長年蓄積してきた知見を土台に、業界の変化を継続的かつ正確に発信することを大切にしています。
メディア事業は、カーアフターマーケットでどのような役割を担っていますか?
長年積み重ねてきた知見をもとに、継続的かつ正確に情報を発信する役割を担っています。
今はそれだけではなく、より早く、より深い情報を届け、より多くのカーアフターマーケット従事者に共有していくことが重要だと考えています。
長年発行してきた「ボデーショップレポート」は、業界にとってどのような存在ですか?
「ボデーショップレポート」の読者の中心は、鈑金塗装工場です。
50年以上発行を続けてきた中で、親から子、そしてその次の世代へと、3代にわたって購読いただいている事業者も数多くいらっしゃいます。
それだけ長い期間、業界の皆さんと接点を持ち続けてきたメディアです。
現場から得た情報が、メディアだけでなくシステムにも生きている
業界専門メディアと、整備工場向けシステムの開発・販売。その両方を手掛けていることも、プロトリオスならではの特徴です。取材を通じて得られる現場の声は、会社全体の事業にもつながっています。
メディア事業で得られる「現場の声」は、プロトリオスの強みにどうつながっていますか?
私たちは業界メディアという側面を持ちながら、整備工場向けのシステム開発・販売をメイン事業とする会社でもあります。
メディアとして現場に入り、そこで得られる声や情報がある。そうした現場の声を持っていることは、システムを開発するうえでも大きな強みになっています。
紙からWebへ。変わったのは、媒体だけではない
情報発信の場は、紙だけでなくWebへ。スピードや届け方が大きく変わる中で、編集記者自身の意識にも変化が生まれています。
「Mobiria」などWebメディアへ領域を広げる中で、どのような変化がありましたか?
Webメディアでは情報を届ける速さが求められますし、伝え方についても、紙媒体とはまったく異なる考え方が必要になります。
実は昨年までWebへのアクセスは停滞気味でした。ただ、Webマーケティングを強化し、編集記者自身の意識も高まったことで、アクセスは飛躍的に向上しています。
単に紙の記事をWebへ載せるのではなく、Webという媒体に合った発信そのものを考えていく必要があると感じています。
情報があふれる時代ほど、「判断するための知見」に価値がある
検索やAIによって、情報そのものを得ることは容易になりました。だからこそ専門メディアに求められるのは、情報量だけではなく、長年のデータから考え、検証し、その先を見通す力だと石本さんは考えています。
情報が簡単に手に入る時代に、専門メディアにはどのような価値が求められますか?
単純な情報であれば、今は簡単に手に入れられるようになっています。
一方で、長年積み上げてきたデータと、そこから適切に判断するための知見、さらに予測や仮説を組み立てる力は、これからますます価値が高まっていくと思います。
AIの活用が進む中で、メディア事業をどのように進化させたいですか?
AIを活用して、情報処理や発信のスピードを上げたり、データ分析の精度を高めたりすることは、大切な進化だと思っています。
ただ一方で、より多くの注目を集めることだけを優先する、いわゆるアテンションエコノミーに迎合したメディアには退化したくありません。
技術を活用して進化する部分と、専門メディアとして守るべき部分。その両方を考えていく必要があります。

業界の未来を照らし、必要なときには注意を促す
速さやアクセス数だけでは測れない、専門メディアとしての役割。石本さんが目指すのは、中立性や公平性を保ちながら、業界が次に進むための材料を届けられる存在です。
これからのメディア事業が目指す姿を教えてください。
メディア事業を一言で表すのは、なかなか難しいですね。
取材した方の発言を不用意に切り取らないこと。業界内の分断を助長しないこと。そして、中立的かつ公平に検証する機能を持つこと。それらは、これからも大切にしていきたいと考えています。
そのうえで、これまで蓄積してきた知見を生かして予測や仮説を立て、業界へ発信していく。
業界の未来を照らす「ヘッドライト」であり、ときには注意を促す「テールライト」でもある。そんなメディアであり続けたいと思っています。
これからメディア事業に加わる方へ、どのようなことを期待していますか?
私たちが扱っているのは、カーアフターマーケット業界の情報とデータです。整備工場の経営や技術が少しでも良くなるような、事業者や技術者が本当に使えるコンテンツを企画し、発信することがこの事業の役割です。
取材先は、海外や官公庁、自動車メーカー、損害保険会社、大手材料メーカーから、地方で活躍する小さな町の整備工場まで多岐にわたります。
大きく変化する日本の自動車産業全体の情報に触れながら、メディアを通じて業界を明るく照らし続ける。一緒に業界の未来を語れる仲間を待っています。

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